ラット渡辺です。
さて、今週末から秋の大型連休ですね。自作サーバー構築にいい時期だと思います。
・・・が渡辺は家族サービスなど他に重要な業務(?)があるので、それほどサーバーの
面倒を見る時間はなさそうです。
ということで、今回は手短に導入できるサーバーの安定稼動に重要な「温度監視」の
方法をご紹介します。(作業時間は10分程度です)
このマシンで、CPUやHDDの温度監視をする方法は、以前の記事でご紹介しました。
残念ながら、INTEL D945GLF2 ではマザーボードの温度監視センサーがついていません。
そういう意味では、本格的なサーバー用途には向かないのかもしれませんが、お小遣いで
構築できる値段なので割り切ることにします。
それよりも、サーバーを動作させる部屋の温度や湿度が高いとよろしくありません。まずは
サーバー置き場の温度/湿度を定期的に観測して、サーバー置き場として適切なのかを
確認する必要があります。
具体的には
「監視対象のサーバーにUSB接続の温度計をつないで好きなときに温度を測る」
ことが簡単にできます。
必要なもの
1.USB接続温度計:ストロベリーリナックス社のUSBRH (組み立て済みで4,980円)
2.FreeBSDのパッケージ「usbrh」。
1.USB接続温度計の入手
通販で購入してください。ネット上ではセンサーを組み合わせて自作する方法など
もいろいろ紹介されていますが、サーバー構築/管理が目的なので、時間は他の
ことにかけたほうがよいと思います。(電子工作も楽しいと思いますが)
まず、USBRH温度計にUSBケーブルをつないで、サーバーのUSBポートにつなぎます。
すると、自動的にFreeBSD側で認識されると思います。確認するには
% dmesg | tail
とやって、
% dmesg | tail
ugen1.3: <Strawberry Linux Co.,Ltd.> at usbus1
uhid1: <Strawberry Linux Co.,Ltd. Hygrometer/Thermometer, class 0/0, rev 1.10/1.00,
addr 3> on usbus1
と認識されました。
2.パッケージ usbrh のインストール。
これも簡単です。portでインストールするなら、 root になって
# cd /usr/ports/misc/usbrh
# make install clean
これでおしまい。
コンパイル時間すら惜しい場合は、 pkg_add コマンド一発。
% sudo pkg_add -r ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/releases/amd64/8.0-BETA4/packages/All/usbrh-libusb-0.05.tbz
Password: (パスワードを入力)
Fetching ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/releases/amd64/8.0-BETA4/packages/All/usbrh-libusb-0.05.tbz... Done.
これでおしまい。
温度を測る場合には root 権限、または sudo で usbrh コマンドを実行します。
% sudo usbrh
28.16 58.18
左側(28.16) が温度、右側(58.18)が湿度になります。
普通のユーザー権限で温度を取得したい場合は、お手軽に対応するなら
root 権限になって、下記のように usbrh コマンドに setsuid ビットを立てれば実現可能です。
% sudo chmod 4755 /usr/local/bin/usbrh
確認は、
% ls -l /usr/local/bin/usbrh
-rwsr-xr-x 1 root wheel 20312 Aug 26 23:58 /usr/local/bin/usbrh
のように-rws となっていればOKです。将来的には、この温度を定期的に
取得して、グラフ化する方法もご紹介していきます。
この連休での渡辺の自宅サーバー管理作業はこれでおしまい。 (2009/09/18)
さて、今週末から秋の大型連休ですね。自作サーバー構築にいい時期だと思います。
・・・が渡辺は家族サービスなど他に重要な業務(?)があるので、それほどサーバーの
面倒を見る時間はなさそうです。
ということで、今回は手短に導入できるサーバーの安定稼動に重要な「温度監視」の
方法をご紹介します。(作業時間は10分程度です)
このマシンで、CPUやHDDの温度監視をする方法は、以前の記事でご紹介しました。
残念ながら、INTEL D945GLF2 ではマザーボードの温度監視センサーがついていません。
そういう意味では、本格的なサーバー用途には向かないのかもしれませんが、お小遣いで
構築できる値段なので割り切ることにします。
それよりも、サーバーを動作させる部屋の温度や湿度が高いとよろしくありません。まずは
サーバー置き場の温度/湿度を定期的に観測して、サーバー置き場として適切なのかを
確認する必要があります。
具体的には
「監視対象のサーバーにUSB接続の温度計をつないで好きなときに温度を測る」
ことが簡単にできます。
必要なもの
1.USB接続温度計:ストロベリーリナックス社のUSBRH (組み立て済みで4,980円)
2.FreeBSDのパッケージ「usbrh」。
1.USB接続温度計の入手
通販で購入してください。ネット上ではセンサーを組み合わせて自作する方法など
もいろいろ紹介されていますが、サーバー構築/管理が目的なので、時間は他の
ことにかけたほうがよいと思います。(電子工作も楽しいと思いますが)
まず、USBRH温度計にUSBケーブルをつないで、サーバーのUSBポートにつなぎます。
すると、自動的にFreeBSD側で認識されると思います。確認するには
% dmesg | tail
とやって、
% dmesg | tail
ugen1.3: <Strawberry Linux Co.,Ltd.> at usbus1
uhid1: <Strawberry Linux Co.,Ltd. Hygrometer/Thermometer, class 0/0, rev 1.10/1.00,
addr 3> on usbus1
と認識されました。
2.パッケージ usbrh のインストール。
これも簡単です。portでインストールするなら、 root になって
# cd /usr/ports/misc/usbrh
# make install clean
これでおしまい。
コンパイル時間すら惜しい場合は、 pkg_add コマンド一発。
% sudo pkg_add -r ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/releases/amd64/8.0-BETA4/packages/All/usbrh-libusb-0.05.tbz
Password: (パスワードを入力)
Fetching ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/releases/amd64/8.0-BETA4/packages/All/usbrh-libusb-0.05.tbz... Done.
これでおしまい。
温度を測る場合には root 権限、または sudo で usbrh コマンドを実行します。
% sudo usbrh
28.16 58.18
左側(28.16) が温度、右側(58.18)が湿度になります。
普通のユーザー権限で温度を取得したい場合は、お手軽に対応するなら
root 権限になって、下記のように usbrh コマンドに setsuid ビットを立てれば実現可能です。
% sudo chmod 4755 /usr/local/bin/usbrh
確認は、
% ls -l /usr/local/bin/usbrh
-rwsr-xr-x 1 root wheel 20312 Aug 26 23:58 /usr/local/bin/usbrh
のように-rws となっていればOKです。将来的には、この温度を定期的に
取得して、グラフ化する方法もご紹介していきます。
この連休での渡辺の自宅サーバー管理作業はこれでおしまい。 (2009/09/18)